頭ん中

しがないITエンジニアが、考えた事を書きます。

中田敦彦のYouTube大学と知的好奇心へのマーケティング

ちょっと前に見かけたこのツイートが心に引っかかったので、理由を少し考えてみました。

マーケティングの話

唐突にビジネスの教科書的な話を書きます。

  • 情報源の数や量は増え、人々が受動的でなく能動的に情報を探すように変わった。
  • 一方で、人間の情報処理能力や購買欲求は変わっていない。
  • そのため一つ一つの情報に注ぐ注意力や時間が薄くなり、レコメンドや信頼する人間が発信する情報を選択しがちになる。

このような状況下では、いかに消費者に納得性を持たせて商品を選んで貰えるよう仕向けるかが近年のマーケティングのテーマとなっています。*1

実際に自身の行動を振り返ってみても、ググって大量の検索結果をあさるより、よく見るまとめアプリの「○○駅周辺のおしゃれカフェ10選」という記事を見る、インスタのインフルエンサーと同じものを買う、ツイッターで流れてきた写真の場所に旅行するといった、短絡的な意思決定をすることが自然と増えていると自省したくなります。

情報に疲れた現代人という共通点

人間の知的好奇心というのも購買欲求と同じで、学生と大人、そもそも持って生まれた強い・弱いみたいな個人差はあると思いますが、時代によってその量が変わるものではないはずです。それにもかかわらず情報量だけ増えたもんだから普通の人には処理しきれなくなってきて、短時間で納得できるコンテンツの需要が高まったのではないでしょうか。

元ツイートで言及される中田敦彦YouTubeだけでなく、はてなやnoteで御高説を説く記事が流行ったりするのもきっとこの流れの一部なんじゃないかと感じます。商品を何とかして売ろうとするマーケターと同じで、知的資産をアウトプットする賢い人の中でもこのような時代の変化を察知した"狡い"人たちは、この先も納得性に特化したコンテンツを次々と提供してくるでしょう。

仕方ない?仕方なくない?

消費の意志決定プロセスが時代と共に変化したように、知的好奇心の満たし方も自然に変わっただけだと言える気はします。私はこういう歴史の歯車みたいなどうしようもない社会の変化に対して異を唱えるのが苦手なので、手間かけて自分で学ぼうとは思わない現代人を擁護したい気持ちが元ツイートへの引っかかりになってたんだと書いていて気が付きました。

ただ、これじゃ駄目なのにという違和感に同調する気持ちはあって、「せっかくマスメディアの一方的支配から解放されたのに、これじゃあ結局はマーケターに踊らされるだけじゃないか」とリベラルな消費者のプライドがこれを潔しとしないように、せめて勉強を生業とする人は、知的好奇心を大切に扱いながらじっくり消化する情報処理方法を見失わないようにしていきたいですね。

*1:僕の本業はマーケターではないので、 専らSalesforceMarketoみたいなMAの受け売りである。

UWPでPathクラスのDataプロパティにSVGパスデータを指定する

UWPのPathクラスは図形を自由にレンダリングする一番基本的なクラスですが、これにSVGパスデータの文字列(M0,0 L10,30~~~みたいなやつ*1)をコードビハインドで指定する方法が解らず嵌った。

続きを読む

ITエンジニアがDXなるものと戦うための心構え - その2

どうせなら「DXの本懐は○○にあり」みたいな予想をすると、100年後このブログを見たときに答え合わせできて面白いかもしれないので、無理やりもうちょっと考えた。

続きを読む

ITエンジニアがDXなるものと戦うための心構え - その1

近年、界隈の偉い人が躍起になって追い求めはじめたDX(デジタルトランスフォーメーション)。バズワードでしかないのは誰の目にも明らかであるが、先月いきなりDXと名の付く部署・肩書に配置替えとなってしまったので、自分なりに考えたことを書き留めておく。

続きを読む

キャッシュレス戦争を勝ち抜くのは誰か

なんとなく思いを馳せたので、書き留めていく。

キャッシュレスの今昔を振り返る

2001年のEdySuicaのサービスインから20年弱が過ぎ、電子マネーという仕組みはすっかり当たり前のものになった。しかし、いまだ日本では現金決済が主流で、この事実を問題視する政府主導でのキャッシュレス推進が本格化している。それに加えて、各事業者による決済プラットフォームの覇権争いも相まって、世はまさにキャッシュレス戦国時代といったところ。

少し前までは、Suica(をはじめとした交通系IC)、楽天EdynanacoWAON...といった、電子マネーと言えばFeliCaカード型のものが普通だったが、それも今は昔、PayPay、LINE Payにオリガミやメルカリといった様々な新興勢力が登場し、ここにきて戦局は一層不透明になりつつある。

ただ、よくよく考えてみると、そもそもキャッシュレスという仕組み自体は、新しいものでもなんでもない。クレジットカードなんか僕が生まれる前から存在するし、公共料金の銀行引き落としなんてのもキャッシュレスの一種である。

2000年代以降に、こういった電子マネーの仕組みが出来た裏側にはきっと相応の理由があるはずで、そこらへんを糸口にしながら、キャッシュレス戦争を勝ち抜くのは誰かを探っていく。

続きを読む

『ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち』

ポール・グレアム氏の書くエッセイは明快かつ痛快で、Joel on Softwareのジョエル・スポルスキもそうだけど、ハッカー特有の軽い論調は、本当に心地が良い。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

続きを読む

『ビジネスを育てる』

ジョエルスポルスキの推薦図書。

ビジネスを育てる

ビジネスを育てる

続きを読む