前回の続き。
なんとなく「大規模マンション」「眺望、周辺環境が良い」という共通認識が妻とできてきたあたりで、家探しがはじまります。ここから実際に購入に至るまで、足掛け2年かかりました。その足取りを辿ります。
はじめてのマンションギャラリー
初めて足を運んだのは湾岸エリアの新築マンションでした。N不動産のギラギラした若い営業さんに案内されて、キラキラのモデルルームを見て、子どもはグリコ幼児りんごを延々おかわりし、家族で楽しみました。
最後に購入意欲を問われ、素直に予算オーバーである旨を伝えたところ、「はじめはみんなn千万で検討してても(n+2)千万くらいで買うんですよー」という適当な回答とともに、(n+2)千万で買った購入者達の声という意味の分からない資料を提示され、驚かされます。
他にも「海が見える部屋が良いんですよ」と言ったところ、ご成約のバラが付いてるはずの部屋が「ちょうど今朝キャンセルになったところ」で提案されるなど、色々と勉強になる訪問になりました。
マンションギャラリー自体はどうでもよくて、周辺地域の土地勘や雰囲気を知ることが大事だと痛感した訪問でした。ここで得た教訓は、
- 不動産会社の営業を一切信用してはいけない。
- 60平米台の3LDKは普通に狭い。
- 都内は高い(知ってた)。
西へ東へ(北へ南へ)
ここからひたすらマンションギャラリーの冷やかしが続きます。手が出る価格帯の大規模マンションが売りにでれば、とりあえず見に行っていました。これはたぶん、妻も私も地元が遠くて地縁が無く、アドレスへのこだわりが無かったせいです。
東京市部や幕張エリア、北はSHINTO CITYに南は湘南エリアまで、まあ見境いなく四方八方を右往左往していました。なかなか決定打も無く時間が過ぎていくのですが、この間、不動産相場がどんどん上昇傾向にあったので、焦りは募る一方でした。
このころ得た教訓は、
- 新築はコストカットが酷い。ブランドマンションでもアルコーブ無しで60平米台とか直床とかがザラにある。
- 中古はすぐ消える。条件の良いSUUMO新着を内件予約して週末に行くともう決まっている。
- HARUMI FLAGを諦めた
ぶれた基準を絞る
最初は楽しく見て回っていたのですが、だんだんとダレてきます。そこで、妻ともう一段階議論を重ねて条件を絞っていくことに。
大規模➡敷地が広い多棟型の超大規模に限定
いろんなマンションを見ているうちに、多棟型の大規模マンションが良いと思うようになりました。子供を安全に遊ばせることができる十分な敷地や提供公園があり、小中学校が近くにあって通学路も安全です。また大抵の場合はその地域でも有名で、管理組合やコミュニティもしっかりしてるので、物件価値的な意味でも安心感があります。
眺望➡「海が見える」に限定
なんとなく眺望が良ければ(所謂「抜け感」があれば)OKという緩い基準ではなく、「海が見える」という妻の要望(おそらく瀬戸内の血)を厳格化して絞ることにします。
車は持たない覚悟を決める
色々試算すると、車を諦めることで住宅価格にプラス1千万くらい上乗せできることが判明。
ひたすら出待ち
このころ、ある中古マンションの内見時に、ようやく直感で「あー、ここに住みたい」と思えるマンションに出会います。この時は予算ギリギリで即決できず、逃してしまいますが、ついに住みたいマンションが決まりました。
後はひたすらそのマンションの部屋が売りに出されるのを待ちます。待つといっても、ただ待ちぼうけるのではなく、全力で準備をします。
- 内見以外でも現地に出向いて、棟・部屋ごとの違いや敷地内の雰囲気、最寄り駅周辺や小中学校の登下校の様子までチェック 。
- 過去の売買相場を調べて、部屋単位で割高なのか割安なのか瞬時に判断できるくらいの相場感覚を作る。
ついに購入
半年待って、ついに希望する条件の部屋が出ます。翌日には有休をとって内見に行き、その場で購入を申し込みます。が、、あと一歩の差で、またもや別の購入希望者に先を越されてしまいました。
この日は正直、妻と泣きました。
しかし、捨てる神あれば拾う神もあるもので、翌月、同じ条件の部屋が売りに出され、見かねた仲介さんがSUUMOに載る直前に教えてくれました。長い長い住まい探しの旅がついにゴールです。
内見時の若干の金額交渉や売買契約、ローン手続きなどありましたが、これまでの紆余曲折に比べれば消化試合みたいなものなので省略します。
まとめ
振り返ってみても、(条件のいい)中古マンションの競争率やばいという感想に尽きます。私の場合、大規模マンションを希望していて、まあまあコンスタントに部屋が売りに出るようなマンションだったので、「出待ち」という形で購入にありつくことができました。
これが大規模マンションでなかったら、、、本当にマンション探しは一期一会だなぁと思います。住宅への拘りがあればあるほど、戸建て・注文住宅という選択になるもの当然かもしれません。
あと、1年以上住んでみた感想として、やっぱり買ってよかったです。相場的にも、住環境的にも、もっと早く買えばよかった。